top of page

Q: 生産環境学コースのなかで、森林科学分野ではどんなことを学びますか?

A: 生産環境学コースでは、植物の生長をささえる農地と森林の環境を知り、その利用について学びます。そのなかで森林科学分野では、植物の生育基盤である土壌、森林の育成や計画的な利用、野生動物の管理、そして里山における人と自然の関係について学んでいきます。


 日本における「林業」はかつて多くの人が働く大きな産業でしたが、木材の貿易自由化や燃料革命のために生産量が激減し、木材自給率は20%を下回るほど衰退しました。ところが、戦後の森林保全が功を奏して森林資源が充実し、ここ数年自給率が毎年向上し、産業として再び活気をもつようになってきています。


 今や林業は単なる木材の供給だけでなく、山菜やキノコ、リクリエーションなど森のさまざまな恵みを活用する「森林業」としての発展が求められています。自然の仕組みをよく理解し、森林の持つ能力をうまく引き出すことに興味のある人に学んでもらいたいと思います。

最新記事

すべて表示

食農学類がおすすめな訳

福島大学食農学類は、2019年に発足した農学系の学部です。教員38名という規模は全国の公立大学のなかでも最小クラスですが、既存の学部にはない新しい農学を開拓していきます。日本の社会、とくに農業や林業に閉塞感があると言われますが、新しい発想で大きな飛躍が可能な分野でもあります...

Q: 森林科学分野を学んだ学生にはどんな進路がありますか?

A: 森林を管理する人材の雇用は今後、大いに増加すると予測されています。2018年に森林経営管理法が国会を通過し、森林環境譲与税を制定して、森林整備を全国的にすすめることが決まりました。森林の所有と管理を分離し、所有者の意欲にかかわらず公益性がある場合に森林の管理を進めてい...

Comments


bottom of page