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Forest

​001  林学?森林科学?

 新たに食農学類という名称で、農学部を作ることになった。教員数が限られているので、農学部といっても畜産や水産はカバーできない。森林や林業も重要であるが、ひとつのコースを作るほどの人数は確保できなかったので、今の構想では生産環境学コースに森林関係の教員がいて、授業を担当する予定だ。

 

​ 私が学生だった30年以上前は、「林学科」があったが、今では日本の大学で「林学科」を設置しているところはなく、多くは「森林科学科」となった。県の組織も林業振興課はあるが、他の森林関係部署はたいてい森林や環境という名称を使う。

 設置準備中であり、予定教員の間で十分な意見交換をしているわけではないので、ここでは控えるが、「林学」がよいのか「森林科学」がよいのか、自分たちの方向性は強く押し出したい。

 そこで、8月6日の福島大学オープンキャンパスでは、高校生対象の模擬授業のタイトルを「成長産業としての森林業」とした。要旨は以下のとおりである。

 ”森林業とは木材生産を行う林業だけでなく、森林の恵みをうまく引き出す「なりわい」すべてを含む言葉です。先頃、森林の管理を進めるための法律が国会を通りました。みなさんが社会に出る頃、森林を持続可能に利用することのできる人材がますます求められるようになります。森林について学ぶ意義について説明します。”

 

June 12, 2018

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